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メジャープロフェッショナル

篠塚正典さん
ショクギョウ:パッケージデザイナー・シンボルマークデザイナー

多摩美術大学、米国・アートセンター カレッジ オブ デザイン卒業。株式会社イデア クレント代表取締役&クリエーティブディレクター。
長野オリンピックシンボルマーク、明治『ザバス』パッケージデザイン、東芝『ダイナブック』シンボルマークなど数々のデザインを手がけるトップクリエーター。東京コミュニケーションアート専門学校他4校の副校長を務めている。


 


自らシンボルマークとパッケージデザインを専門に決定

シンボルマークと商品のパッケージデザインの仕事を専門にしています。グラフィックデザイナーという仕事は、幅広くいろいろなことができます。基本的に広告も含めて印刷できるものは全てグラフィックデザイナーの仕事なので、専門性があったほうがデザイナーとしての特徴になりますし、将来長続きするだろうと思って、アートセンターを卒業するときに、ロゴ※1 とパッケージだけをやろうと決めました。
ロゴとパッケージを選んだのは、アートセンターで学んでいるときに好きだったから。思い起こしてみれば小さいときから好きだったんです。なぜかわからないけれど、オリンピック(笑)。ミュンヘンオリンピックのとき、オリンピックの期間はコカ・コーラの缶の裏をめくると、ピクトグラム※2 が印刷されていたんです。それを集めて、ノートに真似してピクトグラムを描いていたんですよ。不思議ですよね、今思うと(笑)。それが小学生のときで、中学生でレタリングを習ったときはレタリングばかりやっていました。その頃から好きで、それが仕事になったという感じですね。


30代前半で独立したい!
アートセンター卒業時に、デザイナー人生を設計

手がけた仕事は、東芝のPC「dynabook」のロゴ、明治製菓のプロテインドリンクの「ザバス」、エイベックスの25周年のマークなどがわかりやすいでしょうか。これまでに仕事のなかで一番心に残っているもの、それはやっぱり長野オリンピックのエンブレムですね。デザイナーとしての夢でしたから。ロゴマークの仕事をやるからには、絶対やりたかったですし、必ずチャンスは来ると思っていました。僕は、チャンスはみんなに平等に来ると思っています。ただ、それを掴むか掴まないかの違いです。僕は29歳でアートセンターを卒業するときに、30代前半で独立したいという目標を持って、そこから逆算して僕のデザイナー人生の設計をしました。デザイナーとして大きな仕事をしたいという目標がありましたから、それには実績が必要で、大きな会社だったらいい仕事ができると思ってランドーアソシエイツという会社を選びました。そこで実績を積んで独立しよう、必ずランドーだったらチャンスが来ると思っていました。信じて待っていたら、オリンピックの仕事が来て、「来たぞ、チャンスが!」と、何としてもこれを掴もうと思って必死にやりました。


デザインには2番はない、金メダルしかない厳しい世界
「絶対に取るぞ!」と挑んだ長野オリンピックのエンブレムデザイン

就職したランドーアソシエイツは96年のアトランタ、98年の長野、そして2002年のソルトレイクシティの3大会のシンボルマークをやっている世界でも類を見ない実績を持つ会社です。実は、アトランタのときも社内コンペ※3 に応募していましたが、そのときは選ばれませんでした。長野オリンピックのエンブレムデザインは、まず数社の企業のなかからコンペでランドーアソシエイツが発注先として選ばれ、ランドーの世界中の支社にいるデザイナーが100以上参加した千点以上の作品のなかから、社内コンペで12点が選ばれて組織委員会に提出されました。その後、12案から7案に、次のプレゼンで4案になり、その後に3案に絞られました。3案に残ったときは、さすがにドキドキしましたね。ここで落ちたら、最初から落ちていた方がいいなと思うくらい。だって、デザインには2番はない、金メダルしかないですから。オリンピックでも銅メダルまであるのに、デザインの世界では2番では意味がない。採用されなかったものは、たとえ2番でも採用されないその他大勢の中のひとつです。そういう意味ではデザインの世界は厳しいです。長野オリンピックのときには絶対に取るぞ!と思っていました。そういう気持ちがないと取れないですよね。最終選考は、組織委員会の選考委員会で3案から1案が選ばれました。会社で上司から「篠塚さんの作品が選ばれたよ」と聞いたんですが、そのときは飛び上がりたいくらいに嬉しかったですね。


次の目標は、夏のオリンピックのエンブレムデザイン
諦めなければ、チャンスはあるはず!

この仕事は、たくさんの人が見て、自分のデザインを「いいね」と言ってくれるのがいいですよね。例えばスーパーに行ったときなどに、自分がパッケージをデザインした商品があると、我が子のように思って、前の方へ出したり、パッケージをまっすぐに向けたりしますよ(笑)。何年たっても、未だにやっていまいますね。後ろを向いていたりしたら、絶対に直すでしょうね(笑)。自分のデザインが世の中に出て、それをみんなが見てくれることが、今でも一番嬉しいところです。それが、オリンピックのときは何を見ても楽しかったです。実際に長野に行きましたけど、どこにでもエンブレムがあって、もうニヤニヤしっぱなし。長野新幹線にはその期間は、背もたれのテーブルにエンブレムのシールが全席に貼ってあるんです。あれを見た時はすごいなあと思いましたものね。駅には大きく掲示されているし、街中のマンホールにまでエンブレムがあったのにはさすがに感動しました。開会式にも行きましたが、司会の人が立つ台にもエンブレムがあるし、そこら中にあるので、それを誇らしい気持ちで見ていたのを覚えています。誰もここにいる僕が作ったということは知らないですが、そういう気分になれるのがデザイナーです。
僕は好きなロゴやパッケージの仕事を選びましたから、仕事が楽しいです。目標? 以前から言っているんですが、夏のオリンピックのシンボルマークをやりたいですね。まだ、夏と冬の両方をやった人はいないんです。2回やった人もいないです。それが目標ですし、諦めなければチャンスはあると思っています。


好きならば迷わず挑戦してほしい!
グラフィックデザイナーを目指す人たちへのメッセージ

デザイナーという仕事は何もないところから絵を創り出す仕事。0(ゼロ)から何かを創り出すことはやりがいがあって楽しいことだと知ってもらいたい。自分の思い通りのものがカタチになるところが一番楽しいところです。それが仕事になるのだから、ずっと楽しく仕事ができるのが嬉しいところ。僕は楽しいです。一回も嫌だとか辛いと思ったこともないです。仕事で大変なときはありますが、辞めたいと思ったことはないですから、それほど楽しいです。もし、絵を描くことが好きなら、迷わず挑戦してもらいたいです。好きを仕事にしてほしいですよね。できないんじゃないかと思う人がいるかもしれないけれど、好きだったらできますよ、きっと。僕はいつも才能30%、努力70%と言っていますが、少しの才能とあとは努力でなれる仕事だと思うので、あまり心配しないで。好きだったら少しの才能はあるはずなので、それを信じて挑戦してもらえれば、きっとうまくいくと思います。
そして、どんな仕事を目指すにしても、やるからには「一流」を目指してほしいと思います!


※1 コンペ=コンペティションの略。競争、競技会。
※2 ピクトグラム=絵文字、絵言葉。情報や注意を示すために表示される視覚記号。非常口サイン、禁煙サイン、車いすなど国際的に意味が統一されている。
※3 ロゴ=ロゴタイプは図案化された文字。ロゴタイプとマークを合わせて図案化したものがロゴマーク。


 
 
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