天職みつけ隊 職業体験ネット 将来の職業選びをサポート
  • TOPページへ戻る
  • 世の中の職業を調べる
  • バーチャル体験
  • 活躍する天職人
  • 仕事進路相談
  • 人気職業ランキング

しごと進路相談
はじめまして。
早速ですが相談に乗っていただきたいことがあります。
私は恥ずかしながら将来について真剣に考えたことがありません。なんとなく大学へ進学し、そのまま呉服販売の企業に就職しました。当然、仕事へのやりがいや楽しみを心から感じることはありませんでした。
そんなある日、会社が倒産しました。
すぐに再就職を考えましたが、ここにきてようやく自分の将来や仕事について真剣に考えるようになりました。
そこで漠然とですが、自分の興味があるものの中から仕事へ直結するものを探した結果、「漫画家」が候補に挙がりました。しかし、まともに漫画を描いたことは無く、画力も著しく乏しいです。ですが、話作りは少し自信があるので「原作者」も考えています。

こちらのサイトを筆頭に上記の仕事を調べてみました。
なかなかに険しい道であり、素晴らしい仕事だと感じました。挑戦してみたいとは思いますが、年齢や収入面。親が来年で定年などを考えると尻込みするのも事実です。
そこで「仕事をしながら漫画家もしくは原作者を目指す!」
…という考えは甘いでしょうか?
また可能ならどういった仕事がおすすめでしょうか?

長文、失礼いたしました。
ご回答いただければ幸いです。

早速ご回答させていただきます。
まず、年齢的なことです。
29歳の男性ということですが、目指すジャンルによってハードルの高さは大きく変化します。
編集者からの視点に立つと、年齢というのは「伸びしろ」のバロメーターとして重要です。つまり、あなたと同レベルの作品を15歳の中学生が描いてきたら、25歳までに、どれだけ成長するでしょう?
一般の転職と同じで、漫画家は年齢が上がれば「即戦力」として求められます。つまり「今まで少年マンガ雑誌で連載してたけど、さすがに40歳になると辛いから青年誌で連載したい」というものです。

厳しいようですが、29歳で初心者としてキャリアをスタートさせるのはとても厳しいと思います。これまで、同人誌などでプロを意識せずにではあっても描き続けていた人でも難しいと思います。まったくマンガを描いたことがないという事であれば29歳で目指す職業に「漫画家」はエントリーできないと思います。当然これは一般論です。(私が担任した学生で入学時30歳、卒業時33歳でデビューした女性もいますから)

ナニワ金融道の作者は、様々な職歴を経て40代で漫画家デビューを果たしていますし、ゲゲゲの鬼太郎で有名な水木しげるさんも36歳でのデビューです。これなら、29歳をスタートラインとしても10年近い猶予があります。が、こちらは特例です。

どちらになるかは、結局あなたの努力次第だということです。

質問の中にもありましたが「原作者」という立場であれば年齢は障害になりません。逆に「若造」には原作者はできません。
これはマンガ作りにおける「ストーリー」と「作画」というものの性質によります。「作画」は時間を掛けて努力すれば、確実に上達します。だから、早いスタートを切っているほど有利です。(若い方がいいってことですね)
ところが「ストーリー」はというと、18歳では、所詮「高校生活」までしかリアルに描ける経験をしていないわけです。知識も経験も人間関係も18年間という限界の中で培われたものでしかないので、そこから生み出されるストーリーは、すぐに枯渇します。

あなたには、29年間の人生経験、社会経験、呉服屋という誰もが存在を知りつつあまり入店したことのない世界を詳しくしっているという専門的アドバンテージがあるわけです。
これらを最大限に活用することで、原作者を目指すことは、充分に現実感を持ちます。

同文書院から「まんが原作者インタビューズ」という本が出版されています。ちょっと古い本ですが、一度読んでみてはどうでしょう?
いずれにしても、マンガ業界はとても厳しい社会です。売れなければ1円にもなりませんし、健康保険など一切ありません。契約すらありません(人気売れっ子作家だけ契約金がもらえます)
つい数日前、あるマンガ編集者と話していて彼が言った言葉で
「漫画家になりたいな。と、いう人はなれない。漫画家になる!(なるのが当然)という言い方をしている人がなれる」というのがあります。
まったく、その通りです。
僕も、体験入学に来た方に同じことを、何回も言ってきました。
「なりたいな」というのは希望です。
「なる!」というのは決意です。

「なりたいな」または「なれたらいいな」という希望的言葉は、裏返せば「なれなくても仕方ないよな、厳しい世界だし、俺より上手い人なんて山程いるし・・・それに・・・」と言い訳に繋がっていくんです。

「なる!」と言った人は、決断し決意を固めていますから「目標達成のために、今自分に不足しているものは何か? そのために何をするのが効果的か?」と考えます。

「なりたい・なれたら」という先にあるのは「夢」という言葉です。
「なる!」という先にあるのは「目標」という言葉です。

どちらが現実的で具体的でしょう?
あなたは、この文章を読む前まで、どっちだったでしょう?
今、どう思っていますか?

ここまでくれば、もう大丈夫じゃないですか?

あなたの中で、危険を覚悟で漫画家・原作者を目指すのか、それとも普通に転職をするのか答えが出たのではないでしょうか?

もし、更に相談したいということであれば、いつでも答えられる範囲でお答えさせて頂きます。
じっくりと現実を踏まえて答えを出して下さい。

【Q&A一覧に戻る】



 
  HOME    お問合せ     プライバシーポリシー/利用規約
このサイトはInternet Explorer 6.0以上推奨です。