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音楽業界>ラジオ・音楽番組制作>

FM放送ミキサー

鷲田 淳一さん1970年生
ショクギョウ:FM番組ミキシングエンジニア/フリーランス
キャリアプロフィール:1993年、fm osakaの番組を制作をしている会社でアルバイトを始める。1995年からfm osakaでミキシングエンジニアの仕事を始め、1997年にフリー第一歩をスタート。さまざまな番組を担当し、2007年4月から金曜日の「ピカキン!」、土曜日の「ONE DAY PASTIME」、日曜日の「Groovy Times」を担当、現在に至る。
FM番組の縁の下の力持ちです。

FM番組には、DJや楽曲の音質や音量を調整して、リスナーが心地よいと感じる雰囲気づくりをしている人がいます。それはミキシングエンジニアという技術者。FM大阪のミキシングエンジニアとして活躍する鷲田 淳一さんにインタビューしました。



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>>職業について
ミキシングエンジニアは
「音量・音質・タイミング」が命。
 FM番組では、DJがおしゃべりをして、リスナーからのリクエストなどをもとにCDをかけたりしていますよね。DJの話し声やCDを、リスナーが少しでも聞きやすいように調整するのが、僕たちミキシングエンジニアの仕事です。
例えば、マイクに向かってDJが喋ると、その声は電波に乗って、カーラジオやステレオなどに届きます。車の中や部屋の中など、リスナーが放送を聞く環境によって音の聞こえ方は違うのですが、ミキシングエンジニアはどんな環境であっても、ある程度の音質を保ちながら声や楽曲を届けるための調整をしているんです。
 放送局には「マスター調整室」という音質と音量を調整するところがあって、fm osakaとしての音質と音量になるようにコントロールしています。ミキシングエンジニアは、「マスター調整室」に音が届く前段階で、番組としての音づくりを担っているんです。深夜の大人向けの番組や、夕方からの10代の中高生向けの番組では、雰囲気を変えなければダメですよね。ラジオは音がすべてですから、音量や音質、タイミングで雰囲気をつくっているんです。そういう意味では、ミキシングエンジニアはDJのように前に出ることは決してないため、番組づくりの縁の下の力持ちですね。 

>>きっかけ
ミキシングエンジニアの技術は
全て現場で学んだ。
 僕が、フリーのミキシングエンジニアになって10年以上が経ちました。この仕事は、ラジオ番組の制作を請け負う制作会社のスタッフや、ミキシングだけを請け負う会社のスタッフが担当するのが普通で、フリーのミキシングエンジニアというのは少ないんです。
 そんなフリーのミキシングエンジニアになったきっかけですか?これが偶然の賜物というか「ミキシングエンジニアになりたい!」と考えている人にはちょっと申し訳ないような話なんです。それでもいいですか(笑)。もともと僕は、高校を卒業してアルバイトをしながら、バンド活動をしていたんです。音楽に関係する仕事がしたいなと思っていて、「できたら作曲家になりたい」なんて思っていました。23歳くらいのとき、知り合いからアルバイトを紹介してもらったんですね。そのアルバイトというのは、CMなどのナレーションの録音やCMソングの制作、fm osakaの番組制作をする小さな会社での雑用でした。アルバイトならなんでもよかったので気楽に勤めていたら、社長が「放送局のジングルを作ってみて」と言うんです。ジングルというのは、放送局の名前や番組名を音楽に合わせて流すのがあるでしょう、あれです。要望に応えて(笑)、パソコンを使っていくつか作ってみたら採用になって、お小遣い程度の制作料をもらいました。
その後、しばらくそんな仕事をしていて、25歳の時にちょっとしたお手伝い感覚でfm osakaのミキシングエンジニアの仕事を始めました。そして僕が27歳のとき、その会社がfm osakaから撤退することになりました。実はFM放送が好きとか、特別な想いがあったわけではないので、「この仕事も終わりやな」と思っていたら、「鷲田君、残ってミキシングエンジニアの仕事する?」と局のスタッフから言われまして気が付いたらフリーのミキシングエンジニアになってたんです。というか、フリーになってしまったんです(笑)。 

>>こんな苦労も
初めの頃は苦労と失敗の連続。
 局に残るまでは、自宅で音楽を制作するなど趣味程度に一人でミキシングをしていました。ですから全く何も分からないということはなかったのですが、FM番組のミキシングというのは特別な技術が必要です。だって、FM番組はDJが喋って、曲をかけるとか、いろんな要素が集まってできているでしょう。
 FM番組制作は共同作業だから慣れなくて、初めの頃は苦労と失敗の連続でした。音が出なかったり、違うCDをかけてしまった事もありました。始末書を書いたことも何度かありました。「帰れ!」とか「辞めてしえ!」とか、毎日のように先輩に怒鳴られてましたよ。でも、落ち込んだり、いじけたりとかはなかったですね。出来ない僕が悪いんですから。2度と同じ失敗を繰り返さないと決めて、技術を身につけることに必死になりました。そのお陰で、今は自分なりのやり方みたいなものが、なんとなくですが見えてきました。
僕のやりかたですか?それはリスナーに、ミキシングエンジニアがいることを感じさせないようにすることです。20代の頃は、効果音をいっぱい入れたり、音量や音質を操作して賑やかな雰囲気に作り込んだりしていたこともありましたが、今は、極めて自然な雰囲気を大切にしています。例えば、DJが風邪をひいていて、声が鮮明でなくても音質を操作して、いつもの声にしたりはしません。人間は風邪をひくのは当たり前だし、そんなときにしかできない話題があると思うんです。「できるだけ自然に」というのが僕のテーマなんです。 

>>エピソード
僕にできる「ベスト」を
探し続けることが喜び。
 この仕事での大成功ですか?放送事故を起こさずに、上手くいって当たり前の世界なので、そんなことは考えたことはないなあ。「昨日の放送がとても良かった。ミキシングエンジニアさん、ありがとう」なんてお便りがあるはずもないし(笑)、そんなことも期待していないし。
関心があるのは、ミキシングエンジニアとしての技術を、いかに高めるかということだけです。先ほども言いましたが、番組の音はマイクを通って「マスター調整室」で調整され、リスナーはあらゆる環境でいろんな気分で聞いているわけです。そんなつかみどころのない条件の中で、僕にできるベストを探究し続けています。また、探究し続けることができる仕事に就いている喜びを感じますよ。それしかないかもしれないなあ。この仕事に限らず、仕事を通じて自分を高めることって、何より大事じゃないですか?
 この仕事に就きたいと考える人にアドバイスするならば、まず専門学校へ行って、基礎の知識と技術を勉強することをお薦めします。僕がいきなり現場に入って体験した苦労をする必要はないと思うから。まずは基礎固めですよ。 

天職人データ
収入: 担当番組が変わると変動するけれど、だいたい年間360万円から480万円。難しいけど刺激が多い仕事なので大満足。
趣味: ネットサーフィン、音楽制作。


ミキサーの前で仕事をする鷲田さん。


「僕が調整するのは主に音量です。あまり細かくいじらない主義です」DJの声の調子を聞きながら音量や音質を調整。


今日、放送する番組に関する資料を確認する。


いつも鷲田さんが勤務するfm osaka。両サイドにはスタジオがずらりと並ぶ。


局内には、ゲストとして来局したアーティストのサイン入りポスターが。

 

天職人データ

4:00
起床
シャワーを浴びるなど、朝の支度。余裕を持って準備するのが鷲田さん流。ただし、この時間に起床するのは金曜日のみ。
 
7:00
fm osakaに
出勤
メールチェックなどから一日が始まる。
 
7:30
本番準備
別日に放送する録音番組の素材搬入。その後、この日の生放送番組の資料確認など準備に取りかかる。
 
8:20
生放送
スタート
もっとも身が引き締まるひと時が始まります。
 
11:00
生放送
終了
次週放送分の素材録音や打ち合わせなど。
 
13:00
帰宅
後は自由時間。疲れているときは仮眠することも。大抵は作曲やネットサーフィン、海外ドラマのビデオ鑑賞などをして過ごす。
 
23:00
fm osakaへ
出勤
翌日、朝5;00からの早朝番組を担当しているため、放送局へ泊まり込み。

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