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川端翼さん1979年生
ショクギョウ:予告篇制作/有限会社イメージ・フォース |
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自分の手がけた予告篇が、観客数を左右する。
この夏、あの男が帰ってくる―。 |
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>>仕事について
映画の最大のウリを
まず映画の配給会社と予告篇の方向性を決めます。有名キャストが出ていること、ターゲットが女性であることなど、その映画の「ウリ」を確認します。もちろん作品はVHSや試写でチェック済みです。1〜2分にまとめる。 次にオフラインと呼ばれる作業に入ります。パソコンの専門ソフトを使って、様々なウリとなるシーンやテロップ(※1)を1〜2分弱(尺(※2)は決まっていない)にまとめます。テロップをどうやって挿入するかも自分で考えます。 続いてスタジオに入り、画のデジタル編集を行い、ナレーションや効果音をつけていきます。そうして出来上がった物を、今度はフィルムに現像します。 これでようやく完成し、現像所の 試写室で「初号試写」を行った後、予告篇が映画館で流れるわけです。 ※1.テロップ・・・画面に入れる文字、図形。 ※2.尺・・・長さの単位。この場合、「尺=長さ」と置き換えても良い。 >>きっかけ
音楽×絵=映像?
動画編集などを学べる映像系の専門学校に通いました。もともとピアノを弾いていて趣味で絵も描いていたので、映像を仕事にすれば音楽も絵も扱えると漠然と思っていたんです。たまたま知った制作会社。 そうしたら、学校の求人案内に「予告篇制作会社」という存在が。そのとき初めて知った会社でしたが、興味をもって面接を受けました。「どこか映像系の制作会社に入れたらと思っていたのですが、運よく内定をもらえました。それが今の会社なんですが、卒業式直前のことですよ。 >>こんな苦労も
求められるのは、
予告篇はとにかくインパクト重視で、観る人の印象に残さないといけないので、どんな構成にするかいつも悩みます。シーンを盛り込みすぎたらダイジェストになるし、絞りすぎたら魅力が十分に伝わらないし、さじ加減が難しいんです。その作品に携わる関係者も多いので、意見をひとつにまとめる苦労もあります。アイデアとバランス感覚。 私はそこまでではないですが、映画を愛しすぎるあまり戸惑いを感じる場面もあります。例えばクライアント(=配給会社)の意向に沿って映画のウリを押し出しますが、自分はこのシーンに感動したから予告篇に盛り込みたいと主張しても、それが作品を売り出すポイントと一致しているとは限らないからです。思い通りに作れないジレンマも少なくありません。 >>やりがい
5人いれば5通りの予告篇。
それでも1つの予告篇制作を担当するのは、基本的に1人。どんな予告篇にするかは、演出家でありクリエイターでもあるその人次第なんです。それぞれ得意分野もありますから、スタッフが5人いれば5通りの予告篇ができると思います。ちなみに私は動物モノ、恋愛モノを担当することが多いですが…。とにかく、そういう意味では自由度は高いですね。魅力を伝える1人の伝道師。 予告篇は観客数を左右する、ほとんど唯一の「動く情報素材」なので、プレッシャーは常にあります。でも配給会社の方に「これを目にしたら映画を観たくなる」と誉められたり「あの予告篇、評判良いよ」なんてメールをもらえると、心からやりがいを感じます。苦労のすべてが吹っ飛びます。 >>最後に
仕事と趣味が近いことほど
映画を愛しすぎると戸惑いを感じるかもとは言いましたが、あくまで一部分の話です。予告篇制作者も映画業界の人間ですから、試写会への招待は常にありますし、ミーハーなところでは有名人に会えることもあり、魅力的です。楽しいことはない。 私にとってこの仕事は、色んな映画に出会えることが一番の魅力です。この前、野球映画の予告篇制作を担当したんですが、それまで野球映画を観たことがなかったばかりか、野球自体あまり詳しくなかったんですね。でもそこから野球にハマってしまい、今度、会社のみんなと観に行く予定です。 仕事を通じて新たな出会いや発見があり、毎日が充実しています。
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