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医療技術業界>義肢装具士>

義肢装具士

宮田誠さん1963年04月生
ショクギョウ:義肢装具士/有限会社宮田製作所 取締役専務
患者の笑顔が見たいから…
今日も指先を研ぎ澄ます。

戦争や事故、病気で手足を失った人がいる。腰や関節がうまく機能しない人がいる。医師の指示のもと、それぞれの患者に適したオーダーメイドの義足や義手、装具を作る人がいる。それが義肢装具士である。
多くの患者を「元通りの生活」に近づけるべく活躍する義肢装具士の宮田誠さんに、この仕事の魅力やエピソード、職人としての心構えを聞いた。



学べる学校一覧

>>きっかけ
独立開業した父の
跡を継ぎました。
私は今、44歳で、父の代を継いだ2代目です。まだ国家資格の制度がなかった25年前、父の恩師でもある師匠の会社に弟子入りする形で3年間勤め、師匠の背中を見ながら自分で仕事を覚えました。
高卒でしたが、それでもこの仕事を始めるには遅いと言われたくらいで、とにかく勉強ができるよりも手先が器用であることや実践で覚えることが大事な「職人」の世界なんですね。
その後、独立した父の跡を継ぎ、国家資格も取得しました。ただ、資格を取ることはもちろん大事ですが、指先の感性を信じてモノを作る仕事であることには今も変わりません。 

>>こんな苦労も
作るのは義肢と装具、
大事なのは意思疎通。
私たちが扱うものは大きく2つ、義肢と装具です。
義肢というのは欠損した手足に代わる義足や義手のことで、一生お世話になるものを指します(療養目的)。以前は木製で、今ではパーツを組むことが主流になっています。
次に装具というのは、動かない手足の動作を補うものであり、また治療の過程で一時的にお世話になるものを指します(治療目的)。腰痛のためのコルセットなどもそうですね。
義足なんかは、今は様々なパーツが揃っていますから組み合わせ次第である程度のものはできますが、患者さんが違和感なく装着できるよう接合部分(ソケット)をいか作るか、そこがこの職業の腕の見せどころです。患者さんの手足の型を取る段階で、形だけでなく筋肉の張りなども考慮しなくてはならず、これはもう指先の経験に頼るしかありません。
また患者さんとの意思疎通がうまくいかず、満足いただけるまで何度も修正を重ねないといけないこともあります。 

>>やりがい
「義肢を作って良かった」と
患者が笑みをこぼす瞬間。
私どもが接する患者さんというのは仕事中にケガをした人、交通事故に遭った人、そして脳梗塞や糖尿病などの病気にかかった人が中心です(糖尿病では手足の先が壊死することがあり、切断を余儀なくされる)。ですから、決して前向きな精神状態にあるとは言えませんよね。中にはショックで、義肢を使うことを拒む方さえいます。
でも本人の気持ちが乗らない中で、「実際に作ってみたら」良かったと思ってもらえたら嬉しいじゃないですか。患者さんに笑顔で感謝されるたび、この仕事の充実感とやりがいを感じますね。
25年前、初めて義肢を作らせていただいた患者さんは今でも付き合いがあり、3年に1度は新調させてもらっています。人の役に立てるのは、素晴らしいことです。 

>>仕事について
設計図のない仕事、
頼れるのは己の指先のみ。
プロフェッショナルというのは、仕上がりのイメージを頭に浮かべ、終着駅に向かって確実にもっていく人を指すのだと思います。
義肢装具士という仕事には、設計図はありません。理論はあるが、理屈じゃない。信じられるのは、経験に裏打ちされた指先の感覚だけです。感性に頼るモノづくりの仕事であり、患者さんの手足の形、性質、さらには本人の性格などから「ピン」と感じ取り、最適な義肢装具を作ります。2つとして同じものはないオーダーメイドを作るわけですから、まさに職人の世界です。 

>>最後に
職人の手になった…
厳しい師匠からの賛辞
ただ、頑固で無口で己の腕一本に頼る職人像に憧れはありますが、この仕事ではそうもいきません。目の前に患者さんがいますから、カウンセリング的な要素も無視できないんですね。その分、自分も成長する機会を与えられたように思います。
私は18歳のとき、師匠に弟子入りしました。その師匠と最近お会いしたとき、師匠は私の手を何度も撫でながらこう言ったんです。「お前の手は職人の手になった」と。良くてもダメだと叱るような厳しい方でしたから、心の底から嬉しかったですね。 

天職人データ
収入: スタッフ(義肢装具士の資格アリ)の月収約32万円。宮田氏はそれプラス経営者としての給与。
業務時間: 9時〜18時


作業所の風景。ここから多くの義肢や装具がひとつひとつ丁寧に作られていく。


装具はプラスチック製から靴がセットになったものまで、すべてオーダーメイド。


腰痛用のコルセット。義肢同様、装着時の不快感がゼロになるまで作り込む。


短下肢装具用に患者の足を「型取り」したもの。ヤスリで削って微調整を行う。


工具は市販のものから専用にカスタムしたものまで、目的に合わせて使用する。


太く平べったい宮田さんの指。指先の感性は年を経るごとに研ぎ澄まされていく。

 

天職人データ

月曜
1日のスケジュールではなく、1週間のスケジュールをご紹介。 義肢及び装具の製作(装具は別のスタッフが担当)
 
火曜
引き続き製作
 
水曜
仕上げ
 
木曜
取引先の病院に営業
 
土曜
義肢及び装具の修正
 
日曜
休み

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