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パラリンピックに夢かけた義肢装具士
 日本全国、大変な大雪に見舞われましたが、足元をすくわれて転んだりしませんでしたか。都市の交通インフラにとっては大被害をもたらす大雪ですが、真っ白い雪に覆われた大阪郊外の深夜の駅はまるで信州か北海道にやってきたのかと見間違うほどロマンチックでした。
 
雪といえば、ソチの冬季オリンピック。羽生選手の金メダルなど日本選手の活躍などもあり、2020年の東京オリンピックが決まったあとだけに日本中がえらく盛り上がっていて、ホント、連日寝不足が続いています。
 
2020年といえばオリンピックとともに注目されているのが東京パラリンピックです。オリンピックと同じ年、同じ場所で開催される障害をもつ人を対象とした世界最高峰のスポーツ競技大会。世界中から障害をもった人たちが集まるこの機会に、東京が大改造され障害を持つ人々やお年寄り、幼子たちにも優しい街、ユニバーサル社会にインフラが整備される、その波及効果で国内も活性化するだろうと期待されているのですね。
 
この東京パラリンピックをめざす義足のランナーやプレーヤーたちを様々な医療・福祉の関係者やボランティアの人たちが支援していますが、なかでも足や手を失くした人たちに大きな希望とパワーを与えているのが義肢装具士のグループです。
 
私の知り合いに専門学校で学生たちに教えながら、長年、長野や北京のパラリンピックをはじめ、国内での障害者のスポーツ大会で義肢装具の修理専門スタッフとして選手のサポートにあたってきた人がいます。もちろんトップアスリートだけでなく、教え子たちと共にカンボジアやフィリピン、インドネシアでの内戦や交通事故などで手足を失くした子供たちの救済支援にもNGOとともに当たってきた素晴らしい人です。
 
先週末、その人が急逝し雪が降りしきる中、お通夜とお葬式が行われました。世界で活躍する義肢装具士の育成に全力を注ぐとともに、義肢装具の性能や材質の改良に取り組み、障害者への理解を求める運動をリードしてきた人だけに、そのあまりにも早い死を惜しむ声があちらでもこちらでも弔問客の口から聞かれました。
 
この人は自ら義肢の使用者でもありました。「私がそうだったように義肢装具は人生を変える大きな力があることを信じています。これからも義肢装具ユーザーの方々と一緒に、単に義肢を作るだけでなく、大きな可能性を創ることを目標に精進し、そのことが健常者も含めて多くの人に勇気を与えることになればと願っています」とアジアの未来を語る講演会に講師として招かれたとき話しておられたことを思い出します。
 
自らの役割を自覚し、東京パラリンピックへの夢と期待を胸に義肢装具の発展のために、障害を持つ人たちの幸せのためにアジアの子供たちを救うために全力で生き抜いた人生でした。その遺志をついで後に続く若者が出てきてくれることを祈るばかりです。
 
  
 
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